Windows7で「ファイル名を指定して実行」

研修中に受講生から「Windows 7では「ファイル名を指定して実行」が無くなってしまったのですか?」といった質問を受ける場合があります。

WindowsXPからWindows7に乗り換えた場合のご質問だと思われます。

XPの場合スタートメニューに[ファイル名を指定して実行]が表示されていました。

しかしWindows7やVistaの場合、デフォルトでは[ファイル名を指定して実行]はスタートメニューに表示されていません。

[ファイル名を指定して実行]をスタートメニューに表示するには以下のような設定変更を行ってください。

ファイル名を指定して実行コマンドをスタートメニューに表示する操作手順

[スタート]ボタン上で右クリック

ショートカットメニュー[プロパティ]をクリック

[タスクバーと[スタート]メニューのプロパティ]ダイアログ
-[[スタート]メニュー]タブをクリック

[カスタマイズ]ボタンをクリック

[[スタート]メニューのカスタマイズ]ダイアログ
-[[ファイル名を指定して実行]コマンド]チェックボックスをOnにする

[[スタート]メニューのカスタマイズ]ダイアログ
-[OK]ボタンをクリック

[タスクバーと[スタート]メニューのプロパティ]ダイアログ
-[OK]ボタンをクリック

上記の設定に変更すれば、Windows7でもスタートメニューに[ファイル名を指定して実行]が表示されます。

皆さんも是非試してみてください。

ITスクールインストラクター  田口 智

PowerPointでタブを使ってテキストを揃える

受講生のパワーポイントで作成した資料を手直ししていると、よく見かけるのが値段や、数値を表すスライドで、文字の先頭や末がガタガタしているデータを見かけます。
こんな時、データを確認すると、ほぼ100%の確率で、スペースを使って頭合わせをしています。
今回はそんな文字のガタつきをなくすために、「タブ」を使ってテキストを揃る方法についてご説明します。

まず、値段を表わしているメニュー表を適当に用意します。
商品名の後ろにスペースを入力して値段を入力 すると次のようになります。

powerpoint101.gif

スペースを使った位置わせを行うため文頭や文末にズレが生じてしまう

このズレをなくすためにキーボードの「タブ」キーを利用します。
「タブ」キーは「ルーラー」で設定した タブの位置に合わせて自動で頭合わせをしてくれます。
なお、タブの機能には4種類あり、ルーラー表示の左上にあるアイコンをクリックすることで切り替えることができます。

powerpoint102.gif

今回のデータは値段の「0」を合わせたいとすると「右揃え」を選択する必要があります。
タブのマークを 「右揃え」になるまでクリックしてください。
そしてそのままルーラーをクリックすれば、右揃えのタブ合わせになります。

powerpoint103.gif

もし仮にこのメニュー表を使って、注文比率を出したいと思った時。
このときタブを右揃えにすると小数点 の位置がずれてしまい、また分かりにくくなってしまいます。
そんな時は「小数点揃え」を選択すると、小数点の位置に合わせて表示してくれるので非常に見やすくなります。

powerpoint104.gif

皆さんも是非試してみてください。

ITスクールインストラクター  田口 智

Word(ワード)変更履歴の記録について

チームなど複数人でWord文書をやりとりしていると、自分の手に戻ってきたころにはどこが変わったのかわからなくなってしまうことがしばしばあります。
そういうときのために、Wordには「変更履歴」を保持する機能があります。
今回はその機能の仕組みや有効・無効にする方法をご紹介します。

変更履歴のオン/オフを切り替える

Word 2007において、変更履歴のオン/オフを切り替えるには、〔Ctrl〕+〔Shift〕+〔E〕を押します。
何も変わらない、という方は、〔校閲〕タブをクリックしてから行ってみてください。
〔変更履歴の記録〕の色が変わります。 このオレンジ色の部分をクリックすることでも、オン/オフを切り替えることが可能です。

ステータスバーに変更履歴の状態を表示

またステータスバーに変更履歴のオン/オフを表示することもできます。
Wordのステータスバー上で右クリックを押します。出てきたメニューから〔変更履歴〕をクリックし、チェックが入った状態にします。
すると、ステータスバーに変更履歴の記録のオン/オフ状態が示されます。この部分をクリックすることでも、オン/オフを切り替えることが可能です。

さらに・・・

文章の校正
変更履歴の記録をオンにした状態で文章の校正をおこなうと、例えば、文言を追加した場合には色付きで表示したり、削除した場合は、取り消し線で表示したりと、その変更の履歴を残すことができるようになります。

コメントの挿入
文章の校正をしている際、他の人に「ここはこうしてほしい!!」などと、文書をやりとりする相手に対してメモ書きを残したい場合があります。そんなときは、コメント機能が使えます。コメントをつけたい文字列や画像などを選択し、〔コメントの挿入〕ボタンを押すと、コメントがつけられるようになります。

部署内、チームなど複数で作業される場合は、是非お試しください。

ITスクールインストラクター  田口 智

「Windows Update」とセキュリティ・・・

世の中すっかりお盆モードで、先週末より夏季休暇に入っている方も多いと思いますが、連休明け初日にパソコンの電源を入れたら、まず先に操作して欲しい作業があります。
それは「Windows Update」です。

マイクロソフト社のセキュリティ事前通知情報によると、8月度の修正パッチは14件と多く、最大深刻度「緊急」が8件、「重要」が6件あります。

連休明けは、電子メールの受信をいち早く行いたいところですが、 その前に、必ず「Windows Update」を行うようにしましょう。

※セキュリティパッチとは
セキュリティパッチとは、ソフトウェアの弱点(セキュリティホール)が発覚した時に配布される修正プログラムのことです。

◇セキュリティホームで情報を入手

マイクロソフト社の「セキュリティホーム」では、最新のセキュリティ更新プログラムの情報や、ウィルス、ワームからパソコンを守る方法が公開されています。セキュリティに関する講習を行うときに、役立ちます。下記URLになりますので、是非ご覧ください。

マイクロソフト社の「セキュリティホーム」
http://www.microsoft.com/japan/security/default.mspx

ところで、1ヶ月位前に茨城県のお客樣のホームページを制作し、アップしました。
探偵事務所・興信所を営む総合調査ステルスリサーチ樣です。
ホームページビルダー14で制作しました。
非常に苦戦しましたが、全てホームページビルダーの機能を使用して作成しました。

homepage300.jpg
茨城県探偵事務所・興信所|茨城探偵ステルスリサーチ

ホームページビルダーでサイト制作を考えている方は、是非ご覧ください。

ITスクールインストラクター  田口 智

Vista 「電源」ボタンについて

Windows Vista で Windows XP のときと同じ手順で「終了」させようとスタートメニューから「電源」ボタンをクリックすると「電源を切る」ではなく「スリープ(低電力でデータが保持される)」状態になります。

 

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「スリープ」状態であれば、再度、パソコンで作業を始めたいときも、キーボードで適当なキーを押してみたり、マウスを操作すればすぐ解除されて、直前の状態から素早く作業を再開することができます。

確かに「スリープ」状態は作業の再開が速くて便利ですが、待機電力が消費され続けるので、やはり毎回、従来の Windows XP でいう「電源を切る」状態で終了させたい、と思う利用者もいるはずです。
その場合、Vista ではスタートメニューから「電源」ボタンの右二つ隣にある三角形のマークが付いたボタンをクリック、表示されたメニューから「シャットダウン」を選択することで完全に電源が切れます。

 

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さらに「スリープ」は使わないし、スタートメニューの「電源」ボタンをクリックすれば一気に電源が切れるように変えたいなら、以下の手順で「電源」ボタン一発で「シャットダウン」にする設定が可能です。

1.スタートメニューから「コントロールパネル」を選択。中から
「システムとメンテナンス」アイコンを選択して開きます。
2.「システムとメンテナンス」画面から「電源オプション」を選択。

※ 「クラッシック表示」の場合、「コントロールパネル」から
直接、「電源オプション」画面を開くことができます。

3.「電源オプション」画面で、現在、選択されている「プラン」の
下にある「プラン設定の変更」のリンクをクリック。
4.「プラン設定の編集」画面の下にある「詳細な電源設定の変更」
のリンクをクリック。

5.「電源オプション」の「詳細設定」画面で「電源ボタンとLID」
項目の中に「[スタート]メニューの電源ボタンの操作」という
設定項目があるので「スリープ状態」を「シャットダウン」に
切り替えて「OK」ボタンで画面を閉じる。

※ ノートパソコンの場合は「バッテリー駆動」「電源に接続」
の場合で、それぞれ設定ができるので『好み』で決めます。
この設定ではスタートメニューで「電源」ボタンをクリックすると、いきなり電源を切る動作が始まるため、導入するなら、「誤操作」には十分に注意が必要です。

設定を変更するとボタンのマークと色が「スリープ(オレンジ)」から「シャットダウン(赤)」に変わるので、分かるといえば分かります。

◇◆追記◇◆

基本的には XP の「スタンバイ」と Vista の「スリープ」は同じで、どちらも実行直前の作業状況(セッション)を内蔵メモリに保持して、パソコンを低電力消費状態にすることで、素早い再開を可能にします。

それでも Vista の「スリープ」は「スタンバイ」から機能強化されており、たとえばノートパソコンの場合、低電力消費とはいえバッテリは消費され、長期間、電源につながなければバッテリは切れるのですが、

• 「スリープ」はバッテリの電力の残りを自分で判断して、メモリに保存していた「セッション情報」をハードディスクに移して、記憶させる「休止状態」に自動的に切り替えることができます。

• 「スタンバイ」はバッテリの電力がなくなると、メモリに保存していたデータは失われ、電源を切った状態になってしまいます。

つまり「スリープ」は「スタンバイ」と同じ機能だけど、「休止状態」に自動切換えができるように進化させたものと考えればいいでしょう。

ITスクールインストラクター  田口 智