不正プロラムに感染したときの対処法について

お盆休み明けは、マイクロソフト社より修正パッチがたくさん配布されていたので、しばらくパソコンを起動されていない方は、驚いたことと思います。
しかしこの修正パッチは必ずインストールしておく必要があります。パソコン初心者の方ほど、「よくわからないものは何もしないでおこう」という傾向があり、大切な情報であっても、そのままにしておく方が多いです。

この機会に、セキュリティについての基礎知識をしっかり身に付けておきましょう。

実は、今年に入ってから、悪質な架空請求による手口が急増しています。
不正プログラムに感染すると、デスクトップの画面上に、アダルト画面を表示し続けるウィルスもあり、現在、東京都でも注意を呼びかけています。

不正プログラムに感染する主な要因は、アダルトサイトなどに仕込まれた不正プログラム(ウィルス)や、無料ゲームサイト、迷惑メールを通じて感染するケースです。

感染した人は、家族などにアダルトサイトへ閲覧したことが発覚するのを恐れ、架空請求された料金を支払ってしまうケースも多いようです。

特に多い被害例は、無料をキャッチプレーズとしたアダルトサイトで、画像などを閲覧中にウイルスに感染し、パソコンを起動するたびに「90日間見放題5万円」などと記された料金請求画面と共に、 一目でアダルトサイトと分かる画面がデスクトップ上に表示されるケースです。

■不正プロラムに感染したときの対処法

1)「システムの復元」による復旧作業を行う。

WindowsXP/Vista/7 には、パソコンの動作が不安定になるなど、パソコン操作に支障をきたした場合、以前の状態に戻すことができる「システムの復元」という機能があります。不正プログラムに感染した場合は、この「システムの復元」作業を行います。

※「システムの復元」とは、 Windowsが自動で定期的に保存しているシステムの情報を基に、パソコンの状態を元に戻す機能のことです。

◇注意
「システムの復元」を行った場合、復元対象として指定した日から現在までに行った、ソフトウェアのインストールやアップデート情報が消えてしまうので、システム復元後に、再度インストールやアップデード作業を行う必要があります。
また「システムの復元」は、保存したデータの保障はないので、万が一のためにも、削除されたくない保存した重要なデータは、バックアップをした上で実施することをお勧めしています。

2)パソコンの初期化を行う。

◇注意
Windows 2000で感染した場合、「システムの復元」の機能がないため、完全に復旧するためにはレジストリの修正が必要です。しかし、レジストリの修正を失敗すると、パソコンが起動しなくなるなどの不具合が生じる可能性が高いので、Windows 2000で被害にあった場合は、パソコンを初期化することをお勧めします。

※Windows 2000は、マイクロソフト社のサポートが既に終了しています。そのため、このOSを使用する場合は、インターネット接続を避けることをお勧めします。

※パソコンの初期化とは、パソコンを購入した時の状態に戻すことです。この作業を行う際は、重要なデータは必ずバックアップしておきましょう。

ITスクールインストラクター  田口 智

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ノートパソコンの電源が、急に入らなくなった・・・

このようなケースの場合は、パソコンから内蔵バッテリ(電池)を外し、コンセントからの電源(ACアダプタ)だけで起動しないか試してみてください。

逆にいうと、ノートパソコンで電源が入らなくなったら、まずは一度、電源ケーブルを外し、内蔵バッテリを取り出して、再度、電源ケーブルをつなぎ、電源スイッチを押してみましょう。

これで起動すれば「本体の故障ではない」ことが判明します。

※念のため、起動しているうちに必要なデータだけでもバックアップをしておきましょう。

原因としては、ノートパソコンの内蔵バッテリの電力供給力がパソコンを起動させられないほど弱くなってしまったことが考えられます。特に電源ケーブルをつなぎっぱなしで何年も使っている場合に考えられます。

ノートパソコンは、突然、電源ケーブルを抜いても内蔵バッテリからの電力供給があるのでシャットダウンしませんが、逆に、電源ケーブルをつないだ場合でも、内蔵バッテリから本体へ電力を供給しています。

そのため、電源ケーブルをつないでいても、内蔵バッテリの電力供給力が落ちると、パソコンが起動しなくなることが考えられるのです。
充電式バッテリにも『寿命』はあります。内蔵バッテリの電力供給力を維持するには、毎回、最後まで放電してから、フル充電するのが理想です。

しかし、電源ケーブルをつないだまま使用するノートパソコンでは内蔵バッテリは、きちんと最後まで放電されず、少し放電しては、すぐまた充電を繰り返すので、じわじわと電力供給力が弱くなってしまうのです。

パソコン自体は快適で、内蔵バッテリだけの問題であれば、まだ在庫があれば買い換えてもいいでしょう。あるいは今後も電源ケーブルだけで使うなら、バッテリを抜いたままで使用する、というのも選択肢です。

※バッテリを抜いた状態で電源ケーブルにつないでも起動しない場合や動作が不安定になるパソコンもあるので注意しましょう。

一方、できるだけ内蔵バッテリを長持させるには、

•ノートパソコンを8時間以上、使用しない場合は、本体から電源ケーブルを抜いて電源供給を止める。

•1ヶ月に1度は電源ケーブルを抜き、内蔵バッテリだけでノートパソコンを起動させて、最後まで使い切る。

といった方法が挙げられます。

いずれにしても、電源ケーブルをつないで電源供給していたとしても、内蔵バッテリは少しずつ機能低下することを覚えておきましょう。

ITスクールインストラクター  田口 智

 

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講師派遣&パソコン研修風景

WindowsXPを使っていて急にパスワードを聞いてくるようになった

本日、講習先で、次のような質問がありました。

「XPのPCが、昨日まで何もしなくてもログオンできていたのに、今日急にパスワードを求められるようになりました。リカバリーはなんとか回避したいのですが、ログオンできるようになる方法はありませんか?」
OSバージョンは、XPプロフェッショナル、パスワードはかけていません。設定は全くさわっていないのに、急にパスワード画面がでるようになったようです。

このような質問は、以前から多くありましたので、今回記事として投稿することにしました。

以下の2つの方法を、試してみてください。

 

方法1

パスワードを設定していない場合、
パスワードを求められても、何も記入する必要はありません。
1) ようこそ画面なら、ユーザー名をクリック、[→]ボタンをクリック
2) クラシックログオン・プロント画面なら、「ユーザー名」を確認、必要があれば書き替え、[OK]ボタンをクリックでログオンできます。
スタート>コントロールパネル>ユーザーアカウント
当該アカウントを選択し、念のためパスワード削除の手順を実行してください。

 

方法2

1)スタートボタンから「ファイル名を指定して実行」をクリックし「control userpasswords2」と入力しOKをクリックします。

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2)パスワードを聞いてくるアカウントをクリックして選択し、『ユーザーがこのコンピュータを使うには、ユーザ名とパスワードの入力が必要』のチェックをはずして適用をクリックします。

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以上、方法1、方法2と順に、是非試してみて下さい。

ITスクールインストラクター  田口 智

Windows Vista で「ごみ箱」が消えてしまった・・・

Windows Vista では「ごみ箱」を右クリックして表示されるメニューの中に「削除」項目があるため、「ごみ箱」を空にするつもりが「削除」してしまった、というケースが意外に多いようです。

 

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※注意:Windows XP 又は Windows 7 では、この「削除」項目はありません。

再度、表示させるには、以下の手順を試してみてください。

 

【 解 決 方 法 】

 

1.「デスクトップ」でアイコンなどがないところで右クリック、
表示されたメニューから「個人設定」を選択。

 

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※参考:「コントロールパネル」 → 「デスクトップのカスタマイズ」
→ 「個人設定」という順番でも開くことができます。

 

2.「個人設定」画面左の「デスクトップアイコンの変更」を選択。

 

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3.開いた「デスクトップアイコンの設定」画面の上部の項目から
「ごみ箱」のチェックボックスにチェックを入れて、画面下の
「OK」ボタンをクリックすれば完了です。

 

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これでデスクトップに「ごみ箱」が表示されることをご確認ください。

ITスクールインストラクター  田口 智